貴方私を誘って、どうするつもり?
私と寝たいだけ?
だったら、止めてよね。
えっ!違う?
私の事が知りたい?
知らない方がいいよ。
それでも知りたい?
教えてあげてもいいけど、
きっと私が嫌になると思う。
そんなことないって?
いいの、本当に?
だったら、こっちに来て。
看護士は天使の職業?
貴方そんな事まだ本気で信じているの?
モルヒネを撒く悪魔よ。
此処を出て行く人達は皆それで身を滅ぼすの。
私の髪の色が何故赤いか判る?
私の家族は、代々殺し合いをして来た
血の赤なの。
私は何故髪を短くしたか判る?
それはもう女であることを捨てたから。
こんな私に幸せになる権利があると思う?
私が何故黒い服を着ているか判る?
それはもうこの体が汚れてしまったから。
蝶だって雄と交尾した後は黒く醜い部分を見せるというわ。
それともうひとつ、私はお腹の中の子供を殺してしまったの。
自分が生き残ると言う悪あがきをする為に。
そうよ。この色は罪の色でもあるの。
だから私は女として最低どころか、もう女としての価値すら無いの。
結婚?貴方、私として幸せになれるとでも思っているの?
それに私はもう男の人なんか、誰も信じない事にしているの。
世の中、私なんかよりもずっと魅力的で素敵な女の人はいっぱいいるでしょ?
判ったなら、もうこれ以上、話しかけてくるの止めてくれる?
此処は、野戦病院の一室。普段は霊安室として使われる場所だ。
僕は、戦場の取材で普段は前線に出ているのだが、
この野戦病院の2,3室がプレスの拠点となっている。
彼女とは此処で知り合った。
連日、傷病兵が担ぎこまれる重い雰囲気の中、彼女の明るさに
惹かれる物が合った。
僕は合間を縫って彼女に取材を続けてきた。
あの明るさが何処から来る物か知りたかったからだ。
で、「そんなに私の事が知りたいのなら」と言うことで此処に
呼び出されたのだが、普段は冗談を言う、いつもの彼女とは
今日は随分と雰囲気が違っていた。
「紗那、一体何を言っているんだ!!いつも信じていれば幸せになれるって
言っていたのは君じゃないか!!」
「貴方、本当にそう思ってた?私はほらを吹く女でもあるの。
治りもしない病気を『治りますよ。』なんていい加減なことをいう、
本当は絶望的なのに如何にも未だ希望があるかのように言う、
嘘吐きなんだ。」
「それは紗那が周りを和ます為に言っていることじゃないか。
細かい事あまり気にするなよ。」
「へえ〜。細かい事、和ます為、やっぱり豊かな国から来ている人はそういう考えなんだ。
人が死んでいく事が、細かい事?戦意高揚の為、捏造したことが和ます?
貴方は本当の馬鹿だよ。私の此処での役目は怪我をした兵隊を治して再び、戦場に送り出すことなの。
観ていても判らないなんて。」
僕は何も言えなかった。
「貴方は、私が天使のように見えるのかも知れないが、私は本当に醜い女なの。
冗談だと思っているみたいだから、本当の馬鹿の貴方に見せてあげる。」
そういうと、彼女はおもむろに服を脱ぎ始めた。
上着だけでなく、下着まで真っ黒だった。
僕は「それ以上はいい。」と言って止めようとするが、
彼女は「貴方は口で言っても判らないから、観て頂くまでよ。」
と強気で言い切ると、僕の手を振り解き、全てを露にする。
彼女の一糸纏わぬ姿―――。
黒ずんだ乳首、胸を中心に全身の無数の傷や火傷の跡―――。
その体はとても17歳の少女のものとは思えなかった。
彼女は言う。
「これが悪魔の体よ。これが本当の私なの。
醜いでしょ。おぞましいでしょ。
判った?これで貴方も嫌になったでしょ?」
僕はそれとなく、首に下げていたカメラを手に取ると、レンズを85ミリに換えて
フィルムを巻き上げ、カメラを構える。
カメラマンとしての本能がそうさせている。
絞り開放、125分の1秒、焦点を合わせようとする。
が、ファインダーが良く見えない。
カメラの故障ではない。
涙で曇って見えないだけだ。
やっとのことで焦点を合わせて、レリーズする。
そのとき彼女は言う。
「それでも、この私が好きなわけ?普通の男の人は皆、此処で逃げ出すのにね。
それとも、誰でもいいから女が欲しいだけ?
少しは頭を冷やして来なさいよ。」
「ごめん。でも、そんなんではないんだ。ただ君が・・・。」
僕は言葉に詰まる。
「嘘なんか言わなくてもいいわ。貴方、撮るだけでは満足しないでしょ。
だったらもう好きにしなさいよ。抱くなり犯すなり何をしてもいいわ。」
彼女は横になると、僕に向けて股を広げだす。
でも、ぎこちない。
彼女が本当はこんなこと嫌なのは僕にでも判った。
「馬鹿!何をやっているんだ!じ・・・」
僕は彼女を引き起こすと、彼女の右の頬を打っていた。
「貴方、今更自分をもっと大切にしろとでも言うつもり?
だとしたら、馬鹿げてるわ。
もう、私には失うものなど何もないの。
親も友人も、私が大切にしたいと思うもの全て失ったの。
失うということがどういうことか、貴方には口で言っても理解出来ないよね。
だったら教えてあげる。」
彼女はこう切り返すと、僕の手からカメラを取り上げて
床に叩き付けた。
レンズは絞りの部分から、ポッキリと折れる。
彼女は空かさず、カメラに右の拳を振り下ろす。
全てを露にしたときに封印も解除していた。
ファインダーがひしゃげて飛び散る。
彼女は尚も、カメラに右の拳を振り下ろす。
ミシッという音はするものの、カメラ本体は壊れない。
彼女は数回、カメラに右の拳を振り下ろす。
それでもカメラは壊れない。
「何で壊れないの?私の大切にしたものは簡単に壊れたのに、
何で貴方の大切な物は壊れないの?」
彼女は、右の拳を振り下ろすのを尚も止めない。
流石にカメラはぼこぼこになっていく。
そして赤く染まっていく。
彼女の右の拳からは血が溢れ出していく。
彼女の顔は涙で濡れていく。
もう、痛さや恥ずかしさなんてものはどうでもいい。
「なんで?なんでなの―――?
神様、そんなのあり不公平だよ。ひどいよ―――。」
彼女はそれでもやめない。
それまで積もっていた悲しみや憎しみの全てを
僕のカメラにぶつけている。
これが彼女の本音なのだろう。
ボキッという嫌な音がする。
「紗那、判ったからもういい加減するんだ。
君の事を待っている患者さんがいるんじゃないのか。
君が手を失う事になったら悲しむじゃないのか。
僕は確かに君の経験した事全ては受け止め切れない。
でも君のこと心配する気持ちは遥さん達と変わらないよ。」
と、僕は彼女を引きずり揚げようとする。
そのとき、彼女の右の拳の最後の一撃が
僕の頬に当たる。
僕はその場に倒れる。少し頬が痺れる。
が、直ぐに起き上がる事ができた。
僕は頬に手を当ててみる。
血がべっとりと付いている。
僕のではない。彼女の血だ。
僕は彼女の方を見る。
彼女は僕のカメラを見ながら、
「及ばないなんて―――
悔しいよ―――。
みっともないよ―――。
あの時から何も変わっていないじゃないか。
こんな無様な姿、また観られちゃったよ。」
今になって痛みを感じたのか、右手を押さえながら、
うなだれている。
僕は医者を呼ぼうとする。
「いい、自分で行く。」
「せめて服だけでも・・・。」
「汚れるだけよ。それに、もう男の人には頼らないと決めたんだ。」
彼女は強気で切り返し、やっとのことでその場を後にする。
僕のカメラは彼女の血で真っ赤に染まっていた。
翌日―――。
彼女はいつものように僕に挨拶をする。
「善ちゃん、おはよう。
昨日はごめんなさい。善ちゃんのお仕事の道具、壊してしまって。
あれ遥姉さんから聞いたけど、私のお給金の10年分もするのですね。
私、一生かかってでも弁償します。
だから、気を取り直して。お願い。」
いつもの明るい彼女に戻っていた。でもいつもと違うのは彼女の右手には包帯が巻かれていた。
遥さんの話では、全指複雑骨折、全治三ヶ月。あれ以上続けていたら、彼女は手を切断するところだったと言う。
僕が大した怪我をしなかったのはそのためだったと思う。
本当は痛くてとてもではないが、仕事など出来ない筈だ。
「あれくらい、僕の給料なら幾らでも買える。
気にするなよ。それよりも、断りも無く撮った僕が悪いんだ。
ネガは捨てるよ。」
彼女は僕の手を握り返して言う。
「ううん、私も少し自暴自棄になっていた。
先輩から叱られたり、敵兵の患者さんから罵声浴びせられたり、
辛かったんだ。でも、善ちゃんの一言で、
もう一度頑張ろうという気になった。
手も失わないで済んだ。
ありがとう。
あと、ネガは雑誌に載せてもいいよ。
私みたいな事、他の娘達には経験させたくないんだ。
人権侵害の事実が確かめられれば、国連は動いてくれるんでしょ?
それに、善ちゃんに観られるということは撮られることだと、最初から判っていた。
善ちゃんの事、他の男の人と同じと思っていた私が悪かったの。
気にしないで。」
彼女は僕に精一杯気を使ってくれているのが痛いほど判る。
そこまでされると返って辛い。
「紗那、安静と医者から言われたんじゃないのか。」
「本当は休んでいたいんだけど、患者さんは私を待っているから。
遥さんには内緒にしてね。お願い、この通り。」
「誤魔化すのも大変なんだぞ。」
「えへへへぇ〜。」
「紗那、昨日のお詫びにもならないだろうけど、
これを受け取ってくれないか。」
僕はポケットから取り出したものを彼女の左手に乗せる。
「うわーぁ!!ありがとう。善ちゃんのカメラの名札の首飾りか。
善ちゃんだと思って大事にするよ。」
壊れたカメラの銘板に鎖を付けただけの簡単なものだ。
こんな物でも無邪気になって喜んでいる彼女が可愛いと思った。
その笑顔からあの体は想像つかない。
・・・・・・・・・。
でも彼女はいつものように患者さんの世話をする。
今は患者さんに朝食を運んでいる所だ。
「皆さーん!朝ご飯ですよ。」
「紗那ちゃん、今日も元気だねぇ。」
「軍曹殿、元気過ぎてあまり無茶しちゃいけませんよ。
これで何度目の入院でしたっけ?もう面倒見てあげませんよ。」
「アハハハ。これは一本やられたなぁ。
紗那ちゃんのきつさは相変わらずだなぁ。
あれ、右手どうしたんだい。」
「えへへへぇ〜。お料理作っていたら、包丁で切っちゃたんだ。」
「こりゃあ、紗那らしいや。」
「?!」
隣ではもう一人の患者がいる。彼は重症のようで、喚いている。
「母さん〜。く、苦しい。母さん早く〜。」
「早く元気になると思えば、お母さんに逢えますよ。」
彼女は医者を呼びに行く。
数分後、彼女が医者と共に戻ってくる。
彼女の表情はさっきよりも痛々しく写る。
「モルヒネ。」
「はい。」
彼女は小さな声で注射器を渡す。
彼女にとって一番辛い時だ。
帰国して銀座の中古カメラ店―――
「善ちゃん、こんなボロボロのFを観たのはベトナム以来だぜ。
血のりべっとりだけど、返り血かい?」
「ああ。僕のそばで一人死んだ、その時のものだ。」
敢えて、彼女が壊したとは言わなかった。店主は割腹の良さそうな人だ。
「銘板とセルフ無くなっているし、巻き上げレバーはノブと化しているし、
マウントは完全に割れているし、一応動作はするから直ると思うけど、
関カメに出して30万は覚悟したほうがいいと思うよ。
最も、アイレベルと85ミリは諦めな。完全に割れてしまっている。
この際だから、F6か、D2Xにでも買い換える事を勧めるぜ。」
「・・・。戦場でどうやってメモリーや電池を手に入れるんだい?」
「でえも、Fを使うプロも少なくなって来てるぜ。
若手じゃ善ちゃん位なものだぜ。」
「なあに、親父の代からずっと使ってきた。是が一番いいんだ。」
「善ちゃんも、親っサンに似て頑固だなあ。」
「いやあ、そうでもないさ。先日、松坂屋のカメラ市で、露出計不良の
NikomatやFM2等5,6台買ったよ。」
「カ○○○○田かい?あんなところの良く買う気になるなあ。
壊されても惜しくはないだろうけど。
以前、田○○徳か、サ○○○○山が、XR-8の記事で似たような事、
書いていたような気はするが・・・。
親っサンは最初のPhotomicが出た時も、バカチョンと化したと
嘆いていたからな。
で、Fは修理に出すか?」
「いや、思うことがあって、このままにしておくよ。
親父が生きていたら、怒るだろうけど。
それより、店長、そこの棚にあるFのブラックと、」
「善ちゃんのと同じ前期型アイレベル、F36付だけどいいかい?
15万円。」
「あと、85ミリ。」
「マニュアルだけどって、善ちゃんマニュアルオンリーか。
6万円。」
店長は、カメラとレンズを棚から取り出し、慣れた手付きで包んでくれた。
「合計税込み22万5百円。ローンかい?」
「いや今回は、現金で払うよ。」
「22万5百円丁度。はい、有難う御座いました。」
僕は、商品を受け取ると店を後にしようとする。
「店長、今日出した写真集が即日完売したから、アシ連れてこれから記念に
飲み会に行く所だ。一緒に行かないか?」
そこへ、初老の写真家が入って来た。
ヌードを中心に撮っている写真家で、著名ではあるが、調子のいい人でもある。
「先生、間だ4時ですぞ。閉店は7時。それからならいいが。」
「仕方がないなあ。善ちゃんも来ていたのか。一緒に飲みに行かないか。」
「・・・おめでとう御座います。でも今日は遠慮させて・・・。」
「あれ善ちゃん、そうかと思えば冴えない顔してるなあ。何があったんだあ。
こんな時こそ、景気良くパァーとやらないか。」
写真家が僕を突く。僕のポケットから写真がこぼれ落ちる。
写真家が僕の写真を拾う。
彼女の写真だ。
「なーんだ。善ちゃんも遂に女に目覚めたんだなあ。
娼婦と寝たのかい?エイズには気をつけろよ。
それにしても、こんな汚らしい女を撮るぐらいなら、
俺がもっといいモデルを紹介してやるよ。」
「先生、それは善ちゃんが野戦病院・・・。」
「の慰安所で抱いたんだね。誤魔化さなくたっていいよ。
男はこんな事ぐらい1度や2度あるものさ。
気にしない、気にしない。このー!このー!
そういえば俺も若い時分タイの・・・。」
写真家は入口まで吹っ飛んでいた。
僕は右の拳を出していた。
アシが慌てて、写真家に駆け寄る。
「先生、大丈夫ですか。先生!!」
「消防ですか、早く救急車を!!」
「君、先生に何て事を!!」
「あれを先生とでも、いうのか?」
「善ちゃん、いくらなんでもやり過ぎだよ。」
僕はそのまま店を後にした。
僕は自宅アパートの一室に戻る。
彼女の写真をじっと見る。
―――彼女は自分のことを『モルヒネの悪魔』と責めていたが、
こんな写真を撮った、僕は何なのだ。
貧しい彼女を追いはぎして、心も体も丸裸にした上に、
お金を稼ごうとした、強盗じゃないか。
彼女の生き場を奪っただけじゃないか。
何が世界に事実を伝えるだ!!
そんなの僕のエゴでしかない―――。
―――僕は最低だ!!―――
僕は結局、他の写真は雑誌社に送ったが、彼女のその写真とネガは焼き捨てた。
理解されなければ意味はない。
そして、彼女の笑顔の看護士姿の写真を額に入れ、彼女の血のりの付いたカメラと共に並べる。
カメラの傷は直せば消える。でも、彼女の負った傷は一生消えない。
それで全てだ。僕にとって後々までの戒めだ。
―――親父、紗那ごめん。
僕は未熟だった―――。
でも次、野戦病院に行ったとき、彼女にどういう顔をして会えばいいのだろう。
申し開き出来そうにない。
彼女も内心許してはいないだろうから。
責めて、他の人と幸せになってくれていればいいのだが・・・。
つかの間の夏休み―――。
紗那はスクール水着を着て、近くの海で海水浴をしていた。
綺麗な海が一面に広がる。
紗那の右手はもう完治したのか、包帯は取れていた。
ただ、傷跡だけは残っている。
浅瀬でカニや貝を拾う。
「うわぁーこんな綺麗な貝、観たの初めて。
沢山拾って遥さんに持っていってやろう。
あっ小さな魚が沢山――!!
私も泳ぎじゃ負けないんだから。
追いかけっこだ!!」
紗那はすっかり子供に返って、魚の群れ目掛けて泳ぎ出した。
―――平和だ。この時がずっと続いてくれればいいのに。
あっそうだ。戦争が終わるまでに泳げるようになるといいな。
そして、遥姉さんや善ちゃんと・・・。
紗那が魚とりに没頭し、沖まで来たとき、海岸では同年代の女の子が大胆な水着を身にまとい、
男の子と一緒にビーチバレーをして遊んでいる。
それを観た紗那は泳ぎを止め、水着を広げて自分の胸元を観る。
―――いいなあ―――。
紗那の目からは涙が溢れていた。
―――私はもうあんな水着を着ることは出来ないんだ。
醜い私なんか誰も相手にしないよね―――。
―――紗那、何を弱気になっているんだ!!
女はもう捨てたのではないか。
男はもう相手にしないと決めたのではないか。
だから髪も切ったのではないか!!
―――でも、善ちゃんと逢ってから止まっていた生理が
再び起きたのは何故だろう。
そして、善ちゃんの事を想い出すと体が熱くなるのは
何故だろう。
あのとき、何故善ちゃんの前で恥ずかしくもなく
あんな姿を晒す事が出来たのだろう。
遥さん以外には見せたくなかったのに―――。
―――そうだ、私がまだまだ甘ったれなんだ!!
もっと意思を強く持たなければいけないんだ!!
善ちゃんに淡い期待を寄せるのはもうやめよう。
住む世界が違うじゃないか!!
男の怖さは誰よりも知っていた筈ではないか。!!
『これからは一人で生きていく。』
あの時そう決めたのではないか!!
だから、今日で善ちゃんの事は忘れる。
もう、泣いてなんかいられない―――。
紗那は涙を拭くと、彼からもらったNikonの銘板の首飾りを捨て、
女の子達には目もくれず、再び魚取りを始める為に泳ぎ始めた。
つかの間の平和を満喫するかのように。
2005年8月15日 条 昌文